日々の出来事や調べ物に関するネタを備忘録(Memorandum)として残していくBlogです。

2017年公開映画 観ておきたい作品まとめ

2016年鑑賞映画の振り返りについては下記エントリで締めた形となりましたが、来年2017年についても公開が待ち遠しい、観てみたい作品が沢山あるようです。個人的な備忘録・見逃さない為のチェックリスト的な役割も兼ねて、観ておきたい作品の公式サイト(無いものについては関連情報URL)及び予告編動画をまとめておきました。今のところの注目としてはやはり2大アメコミシリーズ、マーベル及びDCコミックスの4作品でしょうか。そしてこれ以外にもまだまだ未チェックなものもあるかと思いますので色々とウォッチして行きたいと思います。来年も映画鑑賞ライフは楽しくなりそうです。

2017/01/27:スノーデン

2017/01/27:ドクター・ストレンジ

2017/summer:トランスフォーマー 最後の騎士王

2017/xx/xx エイリアン コブナント(原題)


2016年鑑賞映画 個人的Top10を振り返る

2016年については昨年の反省を活かし、年明け1本目の鑑賞からその鑑賞記録を付け始めて行きました。今年ラスト(たぶん)の鑑賞記録はまだ付けていませんが(12/23鑑賞の"ローグワン"と"この世界の片隅に")、いずれも2回目の鑑賞でありそこまで今回のランキングに影響は無い為、このタイミングで個人的にTop10を振り返っていきたいと思います。なお記録については下記エントリに全て集約させており、実はページ末尾にその時々での個人的ランキングをメモ書きしておりました。

以下、10位から1位までを簡単に振り返ってみたいと思います。

10.君の名は。(2016/09/07: 立川シネマシティにて鑑賞)

現在も絶賛公開中で記録を伸ばし続けている『君の名は。』を第10位としてみました。こちらはネットでの評判がとても良く噂に違わぬ完成度の高さを実感した次第です。

9.ザ・ウォーク(2016/02/06: 109シネマズ湘南にてIMAX 3D鑑賞)

第9位はこちら。シンプルといえばシンプルな『綱渡り映画』ですが、その映像体験たるや中々にエキサイティングなものでした。鑑賞した上映方式はIMAX 3Dでしたが、"超高層ビルでの綱渡り"を立体映像で観せられるのはかなり(高所恐怖症な人にとっては)ビビるはず。個人的にはそこまで(高所恐怖症という程)ではありませんでしたが、終盤の一連の綱渡りシーンでは思いっきり手汗を書きまくり、股間の部分がヒュンとしたりで『早く綱渡り止めぃ』と映画を観ながら思ったものでした。4DXにしなくてホント良かった(でもちょっと観てみたかった)と思った、映画館での鑑賞ならではの体験が出来た作品だったと思います。

8.パシフィック・リム(ライブスタイル上映)
(2016/10/22: 立川シネマシティにて極上爆音上映鑑賞)

劇場公開日は今年では無いですが、映像体験的に非常に印象的な体験が出来たのでランキングに入れてみた作品その1、第8位『パシフィック・リム』です。
こちらは立川シネマシティで展開されていた企画『極上音響映画祭2016』のうちの1本ですが、『極上爆音上映』且つ上映中の発声が可能な『ライブスタイル上映』での上映回、且つ最前列での鑑賞、とテンションが上がらない要素が無い条件での鑑賞となり、事実、数年前の作品ではあるのですがとても幸福な映画鑑賞体験をする事が出来ました。

7.バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生
(2016/03/26: 109シネマズ湘南他 計2回鑑賞)

劇場予告を観ていて『早く観たいなー』を公開を待ち遠しく感じていた作品。正直なところ、お話の作りとしては若干『どうなんだ』という部分もあり全体の評価としてはイマイチな部分もあったりしますが、何と言っても突然のワンダーウーマン登場からのテンション激上がりのシーンが全てを持っていった感がありました。ジャンキーXL良い仕事しています。

この後に控えている『ワンダーウーマン』及び『ジャスティスリーグ』の上映が非常に待ち遠しい感じですね。

6.この世界の片隅に(2016/11/19: 109シネマズ湘南にて計2回鑑賞)

こちらも第10位『君の名は。』同様、ネットでの評判が想像以上に良かったので『これはぜひ観なければなるまい』と思い鑑賞。これも想像を遥かに超えてくる良さでした。初回鑑賞では感情が高ぶる場面も多々あり。そんななかで主人公の北條すず(旧姓: 浦野)が場面場面で見せる『ありゃぁ〜』な表情には本当に癒やされました。作品描写の作り込みの部分についても見るほどに発見がある、深掘りし甲斐のある作品だと思います。『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』2016年第1位作品。

映画鑑賞後に原作漫画と関連本もゲットし、何度も読み返したりしております。

この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)

この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)

この世界の片隅に 中 (アクションコミックス)

この世界の片隅に 中 (アクションコミックス)

この世界の片隅に 下 (アクションコミックス)

この世界の片隅に 下 (アクションコミックス)

この世界の片隅に 劇場アニメ公式ガイドブック

この世界の片隅に 劇場アニメ公式ガイドブック


5.マッドマックス 怒りのデス・ロード
(2016/09/17: 立川シネマシティにて極上爆音&ライブスタイル上映鑑賞)

劇場公開日は今年では無いですが、映像体験的に非常に印象的な体験が出来たのでランキングに入れてみた作品その2は、昨年2015年の心の映画第1位『マッドマックス 怒りのデス・ロード』です。もう幾度と無く当ブログでも取り上げて来ましたが、そんな中で『立川シネマシティ』で『発声(というか絶叫)可能上映』が出来るとあって気持ちの高ぶりを抑えきれずに参戦したこの『ライブスタイル上映』、公開前のDJタイムからしてもうヤバかったです。劇場支配人的ポジションの遠山さん挨拶からのワーナーブラザーズロゴどーんのオープニングへのダイレクト展開からエンドロールまでテンションが収まる事なく叫びまくり、V8!しまくりのまさに『What a lovely day!!』な鑑賞体験でした。

年明け発売されるブラック&クロームエディションの発売も楽しみです。このタイミングでまたシネマシティで爆音上映やってくれないかなぁ。ぜひV18!!を実現させたい!

4.クリード チャンプを継ぐ男(2016/01/03: 109シネマズ湘南にて鑑賞)


個人的2016年鑑賞1発目の作品を第4位にしてみました。『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』2016年の『チャンピオン枠』作品です。こちらの作品も終盤に掛けての盛り上がり方は半端では無く、終盤のある試合前の一幕では実際私も涙してしまいました。感動しないほうがおかしい内容でもあり、宇多さんがチャンピオン枠で推したのも納得の1本だったと思います。


3.ズートピア(2016/04/29: 109シネマズ川崎にて鑑賞)

当作は何と言ってもそのクオリティの高さ、全方位的に抜け目のない完成度と言いますか、『いやーディスニーさんパネェっす、天晴!』という感想に尽きますね。鑑賞当初はこれは本年度1位は揺るがないのでは無いかとも思いましたが、この後も続々と話題作注目作がバンバン出ていて大いに映画界を盛り上げたのも2016年の特徴だったのではと思います。

2.ドント・ブリーズ(2016/12/22: ブルク13にて鑑賞)

時期的にはほぼ2016年年末となりますが、ここへ来てぶっ込んできたなー感のある当作品を第2位でチョイスしてみました。鑑賞直後は『これ1位を捲ったんじゃないか?』とも思える位の衝撃度でしたが一旦冷静になりこのポジションにセットした次第です。『シネマハスラー』でも激賞!なレベルでの評価となっております。でもこれはもうね、上記の予告編とか下記の映画評を聴く前に、事前準備無しで鑑賞した方が絶対良いと思います。ホラー映画がダメとかじゃなければ、絶対鑑賞オススメ!の1本です。

1.シン・ゴジラ(2016/07/29: 109シネマズ川崎他 計12回鑑賞)

2016年第1位作品は初見時のインパクトも然ることながら、ここまで通算12回鑑賞という息の長さ、深掘りし甲斐のあるその内容を踏まえて『シン・ゴジラ』としたいと思います。ここまでの数ヶ月、この作品についてどれだけの熱中度、集中度を費やして来たのか。昨年2015年は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』がその位置に該当していましたが、今年2016年はその熱中度や鑑賞回数から言ってこの『シン・ゴジラ』が収まっていたと思います。

ついにメディアも発売されるという事で早速発注しております。

そしていよいよこちらの本も発売ですよ!早く読みたい。

ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ ([バラエティ])

ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ ([バラエティ])




という訳で2016年鑑賞映画の個人的Top10のご紹介でした。都合54回、33作品を映画館にて鑑賞した形となりますが、ジャンル的にはまだまだ偏ってしまっているなぁ、という気もします。一応の参考としているのは上記でも評論動画を載せている『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』ではあるのですが、番組で挙げている作品の中でも結構観ていないものもあったりします。来年2017年についてはその辺りの選り好みも少し取っ払って『当たり屋稼業』的なマインドでもうちょっと幅広いジャンルや作品についても鑑賞チャレンジしてみようかと思います。

『ドント・ブリーズ』を観てきた

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映画予告編の時点で既に強烈なインパクトを残していたので、これは是非観ておこうと思いこの日観てきました。

鑑賞場所はブルク13@桜木町。劇場の入りも結構良い方だったと思います。あと、女性の観客が想像以上に多かった様に思います。
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まずは率直な一言感想。これはかなりヤバかった!年間1位はこれまでに通算12回鑑賞した『シン・ゴジラ』でこのまま確定かなーと思っていたけど、年末のこの時期に来てかなり肉薄してきた印象です。シンゴジラは大量豪華キャスト、深掘りし甲斐のあるサイドストーリーやこぼれ話等々で個人的な興味関心をくすぐる傑作でしたが、『ドント・ブリーズ』についてはただただ『怖い』『どうなるんだろう?』『早く終わって(解決して)欲しい』と思わずにはいられない、緊張感の途切れない、こちらも傑作だったと思います。


いつもの様に雑感を箇条書きにて。若干ネタバレ含んでるかも知れませんが御容赦を。

  • 冒頭若干意味不明?な映像が流れますがこれは後々判明。
  • 上映時間は88分と非常にコンパクトです。ただ途中(15〜20分位からなのかな)から、ほぼほぼラストまでリラックス出来ず、緊張しっ放しな状態を強いられるので体感時間はもう少し長く感じられるかも知れません。
  • 登場人物はそれぞれ、同上すべき点がある一方で『そりゃ自業自得だろうよ』と思う所もある、(映画内に於ける)完全なる善人または悪人のロールの人が居ないという配役でした。
  • 年始に『ザ・ウォーク』を観た時にはそのシチュエーション(高層ビル間を綱渡り)をIMAX3Dで観たこともあり、映像の怖さに玉ヒュン&手汗の非常に緊張感を強いられる体験をした訳なのですが、当作については『見つかったら殺される』という緊張感から観てるこちらも音を出せなかったり息を潜めて観てしまっていたり(実際そうしてた)、そうしたシーンがほぼ休みなく降り掛かってくるので正直心拍数も結構上がってしまっていました。上映終了後も暫くはその状態が続いていた様に思います。
  • 終盤になって、冒頭の映像の意味が分かりかけてくると『あー、そうなるのか...』と若干の展開の先読みが出来た感じがして少し安心してしまったが、これも制作側からすると一種の『してやったり感』があったんだろうなーと理解。実際のところはそう(先読みしたようには)ならなかったw
  • 盲目じーちゃんの異常さよ...(ガクブル
  • すったもんだの後にじーちゃんの顔→暗転のシーンがあるが、(盲目の)眼光が暗闇の中に薄明かりのように見えるシーン。あれはあれで異様さというか怖さがありましたね...

下記は印象深かった感想ツイート。

そして今週土曜のタマフルはこの『ドント・ブリーズ』一回ガチャで他の映画が出たところを1万払ってこの作品を引き当てたという事で(評論したそうな語りっぷりだった)、どのような評論が聴けるのか明日の放送が楽しみです。

上映館数自体、現状そこまで多くないので可能なうちに鑑賞してみるのをオススメします!

『ローグ・ワン』を観てきた

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過去全7作品を鑑賞しているのもあるのでこれは抑えておくべきでしょう、というのもあり観てきました。

観てきた場所は東宝シネマズ渋谷。本当は冬休み入ってからでも良いかなーと思ってたんですがちょうどこの日(12/17)にタマフル(ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル)にて映画評論をやるというのもあり、急遽予定を差し込んで観てきた次第です。
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  • 前半は鈍重、後半は盛り上がって来て面白かったというのが(後述する)タマフルでも意見が多かったというのには同意。これは個人的な凡ミスだったのだけれども、鑑賞した日は結構な寝不足で、かつ(これは劇場の影響なのか上映方式の違いなのか分からないけど)3D映像が見辛く、また前半は映像が(明るさ的に)暗いシーンが多くて、申し訳ないがしばし寝落ちしてしまってました。途中重要な人物が死を迎えてしまうシーンがあったんだけどその直前で気付き、『あー、この人何やかんやで死んだんだな』と理解するしか無かったw
  • 打って変わって後半は(明暗的に)明るめシーンが多く見所も満載で楽しめました。特に物語終盤、『エピソード4』の冒頭へと畳み掛けるシーンなんかもうね、という感じ。結末が分かってるっちゃぁ分かってるという制約もあるなかで、また『スピンオフ』という条件を活かし本シリーズではやらないような描写等で盛り上げて行くのはなかなか良かったのではないかな、と思います。

まぁでも総合評価的には、個人的にはそこまででは無いかなぁ。見所はそこそこあったものの高評価というまでには至らず。寝落ちしてしまい(無念)全容を把握し切れていないというのもあるので改めてもう1回観に行こうと思います。

クラウドファンディングプラットフォームのKickstarterで展開されていた『EVERYDAY BAGS』が届いた

以前SNSで記事を目にしていて、これは『良さ気なプロジェクトだ』と思い賛同していた下記のブツが先程手元に届きました。

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11月頭に『準備出来たから発送するよ』のメールが来ており、返答したのは11/6。そして届いたのが本日(11/22)なので2週間少々掛かった形です。発注したのは下記2つ。上の30Lのものは初期申込時に選んでいたもので、下のSlingは発送依頼時に追加発注したものです。

  • Everyday Backpack 30L - Ash
  • Everyday Sling - Ash

実際のブツ写真はこちら。
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情報展開されていた通り、かなりしっかりした作りで細かいところまで気配りされた構造になっています。これは良い買い物でした!早速仕事用・プライベート用で使おうと思います。

『ミュージアム』を観てきた

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下記『この世界の片隅に』の後にハシゴ鑑賞する形で観てきました。多分に市川実日子要素を確認したいがために観た、というところでチョイス。鑑賞場所は同じく109シネマズ湘南。

そしてこの作品で年内50回目の映画館鑑賞となりました。『シン・ゴジラ』等複数回観ているものもあるため、『=50作品』という形にはなっていません。

原作を観ていないので、お話的にはそこそこ楽しめた感があるけども1つ大きな突っ込みを入れたかった点が。主人公の沢村(小栗旬)とカエル男(妻夫木聡)が初対面、初会話を交わすあのシーン。まぁ心情的にはそれどこじゃなかったのかも知れないけども、とはいえあのタイミングでもうちょっと何とか確保・逮捕すべく何か出来ていればあそこで捕まえられたんじゃ無いかなーと思ってしまいました。(つーかそこでお話終わっちゃうけどねw)

あとエンドロール前、エンディングシーンのあの所作の長映し。正直『長過ぎじゃね?』とは思いました。2〜3秒で留めておけばまだ自然だし『ひょっとしてアレなのかな?』と思わせぶり感を残せたのかなと思いますが、あそこまで長いと『ほらほら、わかりますか?連鎖は止まりませんよ』的なアピール度が凄すぎて何だかな〜という感じ。

市川実日子扮する女医さんの登場は後半から終盤に掛けてとなります。つーかこのキャラクター、原作には無いオリジナルなんですね。一瞬結婚指輪をアピールするようなカットがあったけど伏線にはなっていたのでその辺はちゃんとしてるなーとは思いました。あとやっぱり綺麗でした。

殺人事件を題材とした映画なので、結構グロめのシーンは出てきます。その辺り問題無いようであれば楽しめる作品かと思います。

『この世界の片隅に』を観てきた

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SNS上での評判が殊更良い感じだったのでちょっとこれは観ておこうか、という感じで観てきました。観に行ったのは109シネマズ湘南。好評ぶりにパンフレットも売り切れている所があると聞きましたが、ここでは問題なく買えました。鑑賞した映画のパンフは必ず買ってるのでひと安心。内容もかなり読み応えあるのでこれは買っておいた方が良いです。
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観てきた感想としては、良かったです。なかなかに良かったです。

まずとても印象的だったのは、主人公の『すず』を始めとする何とも言えない、和やかになる顔の表情。
顔文字にするならば、

( ´ ∀`)
(⌒∀⌒)
(≧∀≦)

のような感じでしょうか。ほんわかなイメージを表す様な表情とか『アチャー』『やっちまったー』みたいなw

下記記事で町山さんが映画の解説をされていましたが、

ちょうどこの時につぶやかれた画像付きツイートがまさにそこに言及しています。

この表情が折に触れて出て来る(結構頻繁に出てくる)訳なのですが、これがまた和む。前半は割とお笑い要素的に、すずやその他キャラクターの雰囲気を表現する為に使われていて、戦争(を題材とした)映画なのにほのぼのとさせられます。一方で後半から終盤、戦争が始まり激化〜終戦へと向かって行くに連れて情勢や生活も厳しいものになり、描写もエグいものとか精神的に辛いものが続く中でちょっとした時に出てくるこの表情に助けられた部分もありました。あと個人的には円太郎さんや刈谷さんの表情もツボ。

全体を覆う雰囲気は『ほのぼの』としたものなのですが、途中容赦無い・辛い(描写的に/精神的に)シーンも割と出てきます。主に後半ですが。径子さんの人生のあゆみに関する部分も本人の立場からすると心情を察して余りある程ですし、すずに隠れて心情を吐き出しているあのシーンは吐き出す方にしてもそのシーンを偶然みちゃったすずにしても何とも言えない辛い気持ちになりました。またすずの1歳年下の妹『すみ』についても、物語の終盤2ショットシーンで最後に映し出される場面。それが何であるかを説明する事は無く、当時の当事者達にとっては何のことやらですが戦後の歴史を知っている我々からすると『その先』を予見出来てしまうのが何とも悲しい場面でした...。すずが心情を吐露するあの場面についても、全体を通してほのぼのほんわか、ドジっ子さんなテイストを通していたからこそ、そこからのギャップで余計にグッとくるものがありました。

そういった意味で、全体を通して楽しさ、和やかさ、そして悲しさや辛さの感情の起伏を表現し、グッと来させた主役:北条すずの声優を努めた『のん』(能年玲奈)はかなり良かったのでは無いでしょうか。評判に違わぬとても鑑賞しがいのある作品でした。オススメです。