日々の出来事や調べ物に関するネタを備忘録(Memorandum)として残していくBlogです。

映画『マグニフィセント・セブン』を観てきた

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あの往年の名作『七人の侍』『荒野の七人』を元にリメイクされたという『マグニフィセント・セブン』を観てきました。

と、その前に、当作を観る前に参考というか下敷きとなった2作品を予習しておこうと思い、それぞれレンタル。

七人の侍(1954)

こちらは通しで観るのは2回目になるのかな?Apple Storeでレンタルして鑑賞しました。名作過ぎる名作ですので物語のあらすじも印象的なシーンも割と記憶していた中での鑑賞となりましたが、やはりこの作品はとても面白いし素晴らしいですね。60年も前の作品なのに笑わせるところでは思わず笑ってしまうし(三船敏郎演じる菊千代の何と愛らしいことよ)、村人達の貧しい暮らしぶり、本当〜〜に困ってるんだなと思わせるような描写、その村人達を助けようとするに足る経緯等、3時間超の超大作(休憩時間もちゃんと映像に組み込まれてる)を改めて存分に楽しみました。

荒野の七人(1960)

次いでこちらの作品。『七人の侍』のハリウッドリメイク版という事で未見でしたが今回の『マグニフィセント・セブン』により密接に関連しているという事で鑑賞しました。ちなみにこちらAppleStoreやdvideo、Amazon等自分が良く利用しているサービスでは観る事が出来なかったので仕方無くTSUTAYA物理レンタルする事に。つーかTSUTAYAレンタルするのもだいぶ久し振りな感じでした。3年振り位でしょうか。(会員カードの有効期限はとうに切れていた)

七人の侍』を観終わった直後に続けて観たので色々な類似点がある事もスムーズに把握。

  • 村人が困り果てて村長に意見を求めるシーン
  • インディアンの棺桶のシーンは、志村喬演じる勘兵衛がおにぎり持参で子供を誘拐した籠城犯から救うシーン
  • 菊千代的なキャラが本隊に付かず離れず付いて来るところとか
  • 主人公たちが村に戻ってくるが、歓迎ムードでは無く一悶着あってから皆してぞろぞろ現れてくるところとか。『荒野』の場合は拍子木と教会の鐘、という形で要素は異なるけれども=アラートを掲げて村人をおびき出すというところは共通していた。あと、娘衆を隠していたというところも(七人の侍の飯を隠していたというところで)踏襲している。

そしてそういやあの有名なテーマ曲、どこかで聴いた事あるなと思ってたらこの作品だったのか、と理解。

トータルの感想としては『ふつー』かなぁ。『七人の侍』を観た直後で比較してしまった感もあるけれど、銃の撃ち方教えるところとかみると、どことなく牧歌的というか、危機感はあんま無いように見えるなぁ...まぁこの辺は『七人の侍』の方が鬼気迫るものがあるように見えていたというところとのギャップなのかもしれません。

マグニフィセント・セブン(2016)

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そしていよいよ当作品。鑑賞場所は109シネマズ湘南。この日はリモートワークしてたので仕事上がり後、レイトショーで湘南に趣いて観てきた形となりました。レイトショーだとそもそも割安だし道中も渋滞が無くてとてもスムーズ(およそ15〜20分で到着)、また109シネマズ湘南の場合は駐車場料金も1本あたり3時間(4時間だったかな?)無料ととても便利。平日余裕があるようだったらレイトショーを積極的に利用していくというのも良さそうだなぁ。

感想としては可もなく不可もなく、ふつーね...という感じでしょうか。前作と同じ印象。以下は主な雑感。

  • MGM!
  • 悪役(ボーグ一味)の酷さ加減はオープニングで割と伝わった感がある。
  • "礼は貰うが全財産は困る"的なセリフは荒野の七人でもあった台詞。この辺踏襲してくれるとニヤリとしますね。
  • ビリーの久蔵感。というか久蔵というよりも"ナイフ使い"という点でブリットを踏襲していたのか。
  • 馬で駆ける七人の列を夕日(朝日?)をバックにみせるシーンは映画ならではのカッコイイシーンですね。
  • 『10階から落ちた男』の話が当作では『5階』に縮まりながらも引用されてたシーンもニヤリ。
  • 七人到着→歓迎ムード無し→一連のバトル後皆ぞろぞろ出てくる、のシーンも踏襲。
  • 勘兵衛的なポジションのチザムが馬を駆けながらちょっと降り気味に(?)体を移動させて撃つシーンがあったけどアレは格好良かった。
  • ガトリングガンはちょっとズルいっちゃぁズルいよねぇ...
  • グッドナイトの『スゲぇ!』感はもうちょっと後で出すとかでも良かったような気もしなくもない
  • インディアン役のホークアイ感もGood。場面場面で顔のペイントを変えてたのも良かった。
  • そしてエンディング。『あの曲』が流れてくるとやっぱり『キタ!』感があって良いですね。

一つ残念だったのが最後の最後で『勝ったのは私達では無い。農民達だ』的な台詞が無かったところ。これは『七人の侍』でも『荒野の七人』でもあったので今回もあるかな?と期待してたところもあったのでちょっとがっかり。まぁチザムも結局は私怨による復讐が目的でもあった訳だし、村民が頑張った感もそこまで強くは感じず(あのヒロインは強かったつーか存在感で言えば結構あったよね)なのもあったので、チザムにこの台詞を言わせるのは無理目と言えば無理目よね...

という訳で1月中に観たかったものはだいたい観れた。今月2月はそこまでの注目作は(個人的には)無い感じだけど、良さ気なものがあれば積極的に『当たり屋稼業』的にチャレンジしてみようと思います。