この日は数年振り(10数年ぶり?)に(軟式)野球を会社の同僚達と行い、普段使わない様な部位を動かした事による筋肉痛が早々に出始めた状態で、程良い時間帯で余裕が出来たので今月観ておきたかった作品をハシゴ鑑賞してきました。観に行ったのは109シネマズ川崎。そして観た作品は『LOGAN/ローガン』と『MUKOKU 武曲』の2本です。
2017/06/10 ローガン/IMAX 2D字幕/109シネマズ川崎
『X-メン』の最新作にしてローガン役のヒュー・ジャックマン(及びプロフェッサーX役のチャールズ・エグゼビア)の"最終作品"と謳われている今作。
本当は過去作品を復習してから臨もうと思ったのですが時間が無く("第1作目"だけでも観とくと良いよ、というアドバイスも受けていたのですが)結局1つも過去作品を通しで観ること無く鑑賞に臨む事になりました。ウルヴァリンの特徴とか、物語の大枠的なところはざっくりとだけどWebで調べたり、あとは直近の映画秘宝で特集組んでたのでその辺りの情報収集を行った、という前提知識レベルでの鑑賞でした。
で、感想メモ。
- R指定作品と言うこともあり、のっけからエグいシーンが出る出る。このテイスト、このシリーズで出ることが無かったという事を考えるとこれまでのシリーズを観てきた人からすると驚きとなる部分になるのではないでしょうか。
- ただ、とは言え無敵感は無く、本当に"老体に鞭打って"感が強い描写。
- 過去作品を復習して居なかったので、白塗りスキンヘッドの人がどういう人だったのか、あとプロフェッサーXの特殊能力がどういうものだったのかという部分については把握しておらず。
- ローラが敵の襲撃を受けるところの『強さの演出』として、音だけ→何事も無かったかの様に建物から出てくる→生首ポイー、という描写はGood。
- 結局払わんのかい!(スーパーのくだり)
- プロフェッサーX、口喧嘩をするも、何やかんやでちゃんと薬は飲むんやね...(まぁエラい事になっちまいますし...)
- 車トラブルを助けたお礼として泊めてくれた家での『学校』ネタトーク、あれアドリブだったんですねぇ...w
- ローガン『(ローラが)しゃべったぁーーーー!』
- ローガンの髭が"あの仕様"に狩り揃えられるくだりの部分はリスペクト感があって良いなぁ、となった
- 終盤からフィナーレまでの展開は、ただただ凄惨に、そして『あぁ、終わるんだなあ...』という悲しさを滲ませつつの展開。
- っていうかね、冒頭に書いた様に、このシリーズ自体ほぼ未見で臨んでた訳ですが、終盤からの切なさ満載の展開におじさんついついウルっと来てしまいましたよ...最後の最後にローラが見せる表情と来たらもう...。・゚・(ノД`)・゚・。 。゚
- でさ、最後の最後にローラが墓標をアレするシーンで、もうダメでした。・゚・(ノД`)・゚・。 。゚
エンドロールについても今後の続編を匂わせる様なアレも無く、単一の作品として、そしてシリーズを終わらせる形として潔い締めとなっていた様な気がします。シリーズ作品としては当作品を含めて計9作品、過去8作を観ていた人からするとより感慨深いものがあるのでは...とは思いますが、その辺りカバーしていなくとも十分楽しめる作品でした!個人的な今年のランキング的にも上位に食い込んでくる作品だと思います。
2017/06/10 MUKOKU 武曲/2D/109シネマズ川崎
いつだったかの予告編上映で『おっ、これは...』という感じでアンテナが立ってた事もあり、また、学生時代剣道部だった事もあり(中学3年間/初段取得)、その辺りの"剣道描写"もどんなもんかねぇ、というのもあったのでチェックしていた今作。
当鑑賞記を書くために少し調べてみると、こんな記事がありました。
ラップと呑んだくれは知ってたけど、Dさん剣道もやってたんだ!これは初耳でした。ちなみにMUMMY-Dと村上虹郎はこちらの企画でラップ共演してますね。個人的にはこの共演で村上虹郎を知ったというのもありました。
- 村上虹郎演じる羽田融がとある切っ掛けで剣道対決をする事になり、防具を無理やり付けさせられるくだりで『くっせ!』という台詞を吐くシーン。『剣道部あるある』ですねw (防具は室内干しの為、結構な臭いが篭って臭くなる) でも最近は防臭のものもあるようで、この辺時代も変わってきてるんですねぇ...
- 浮浪者が出て来るシーン、何か見覚えあるなーと思ったら大船駅じゃん!(小さい頃は鎌倉市住みで大船駅も最寄りだったので馴染みがあった)→パンフレットを見て『鎌倉の高校が舞台』というのを把握。何かこの辺の地理的事情もあって一気に親近感が増した。
- 剣道描写について。ここについては『ちゃんと剣道してた、素晴らしい』というのが個人的感想。村上虹郎は元々剣道経験者だったそうで(パンフレットに記載あり)、序盤の剣道やり始めた当初の『力み感』から終盤に掛けての『上手くなっていくさま、動きに淀みが無くなっていく過程』がちゃんと丁寧に描かれているのは好感が持てました。
- 村上虹郎も凄かったけど同じように凄かったのが綾野剛。こちらは剣道経験は無かったっぽいですが、今回の撮影の為に特訓を重ねていたそうで。いやはやこちらもこちらで何の違和感も無く試合のシーンは見入る事が出来ました。
- 『掛かり稽古、始め!』の台詞に『ウッ...』となった元経験者でした
- 綾野剛演じる矢田部研吾とその父親(小林薫)との関係性。どこかで折り合う事が出来なかったのかなーという思いもありつつ、あの関係は両者共に辛かったんだろうなぁと思う。色々と紆余曲折あってああいう形に落ち着いたものの...ねぇ。いやでも研吾の胸中を察するに余りある程、途中観てて辛かった部分はありました(最後、父とのわだかまりが無くなる部分の描写についてはこちらも感極まってしまいました...)
- 柄本明扮する剣道師範の演技も素晴らしかった。融に序盤教えを説く時に素早い一太刀を演ってみせたシーン、あれ凄いなーと思ったけど柄本氏自身、剣道経験者とかだったのでしょうか?(と思える程動きが洗練されてた様に見えた)
- 最後の最後、試合がああいう感じで終わるというのは『そうなるんだろうなぁ』と分かっていつつも『良いね!』となる締めでした。
こちらの作品も個人的には高評価でした。