日々の出来事や調べ物に関するネタを備忘録(Memorandum)として残していくBlogです。

映画「ディストピア パンドラの少女」と「22年目の告白―私が殺人犯です―」をハシゴ鑑賞してきた

この日はブルク13で映画2本ハシゴ鑑賞してました。

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2017/07/02 ディストピア パンドラの少女/2D字幕/ブルク13

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映画館での予告を観て「おっ、これは...」と思った作品だったのでチェックしておいた作品。
ほぼほぼ、その予告編のイメージ以外何も情報を仕入れずに鑑賞に臨みました。

以下感想メモなど。

  • 冒頭数字を数えるシーンが出てきて「何だろう?」と思ったが、終盤でちゃんと伏線回収してたので納得。
  • 原題が冒頭出て来て「ディストピア」とは全く関係無いものだったので「あーこれも良かれと思って日本スタッフが改題したのかなぁ」となる。邦題は観終わったあと振り返るとまぁ雰囲気そんな感じもするけど別に言い得て妙、という程でも無く、微妙っちゃぁ微妙。
  • 事前情報を全く仕入れてなかったので、冒頭の「何この映画...」「えっ、そういうジャンル?」という観る側(私)の混乱はちょっとあったかも。
  • 異変を来たした子供たちに対して軍人が発言する「人間の姿に騙されるな」という台詞も割と当初は「えっ、えっ?」となった。
  • 中盤になってようやく世界観や舞台となった国が把握出来た。そういった意味では事前知識を仕入れる事無く鑑賞に臨めた事は良かった。
  • 猫は殺してもOKで犬は殺さなかったのは何でだったんだろう。空腹だったってだけなのかな...
  • ベンツ社のあの変わり様...
    • ↑も含めたあの世界観の描写、どういう風にやってるんだろうね?とは思った。CG結構駆使した感じなのかしら。
  • 終盤のあの主人公の行動、人間からしたら「そうはやってくれるな」というところなんだろうけれども、主人公側の行動からしたらまぁ、そうなるよね...とも考えられる。
  • 終始ずっと味方してくれたあの先生を思っての事もあってのラスト。序盤とは"立ち位置が入れ替わってしまった"事を示唆する対比構造、そして冒頭をなぞった(しかし位置関係は逆転してしまった)描写は「上手い!」と思いました。

という感じで超感激!という程では無いですが、佳作的な感じで楽しめた1本でした。

 

2017/07/02 22年目の告白 ―私が殺人犯です―/2D/ブルク13

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こちらは特に観る予定は無かったのですが、「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」での映画評は既に聴いていて、その批評が思いの外良いものであった事と、宇多丸氏がネタバレを極力避けていた評論内容だった事もあり、「これは観に行くべきか...?」となって鑑賞する事にしました。

以下感想メモなど。

  • 冒頭描かれていた、一連の事件における犯人の犯行した時代、即ち1995年の描写のされかたが秀逸でした。阪神大震災やオウム等の「実際の映像」を使い、観るものを一気に「あ〜、あの時代だ...」と思わせるに十分な描写でした。キャスト&スタッフロールも95年当時"風"のくすんだ雰囲気でGood。
  • タイトルが出るのも結構遅かった。
  • TV映像(日テレのやつ)の演出も「あー、それっぽいね」というようなもの。パンフレットを読む限り、映像の演出的なところはかなり手を入れて細かく作り込んでいる印象がある。全般を通じて、とても良かったなと思える形でした。
  • 犯人が記者会見場に姿を表した時に流していたプレゼン?資料、あれはどういう風に作ったんだろう...と思ってしまうのは職業病か。あーでもアレはパワポとかでは無くて普通に映像資料か。
  • ああいう(犯人の)露出の仕方をする事で、世間が興味を引く部分は多分にあるのだろうけれど、「"様"付け」まではするかなぁ、とは思った。イベントにも人は集まるのだろうけれど、「キャー」と騒がれるのは...ねぇ。そこは若干の違和感があった。
  • 中盤以降のお話について言及しようとすると、確かにネタバレになってしまうのは避けられないなw
  • 主人公の刑事(伊藤英明)がとある事情で辞職願いを出した際の上司の「やる時はとことんやれ、時間稼ぎくらいならしてやる」という台詞。主人公含めて、時効になってしまった時の悔しさ(の描写)があるからこその、同じ方向を向いていた"同士"的な思いも乗ったこの台詞はじーんときました。
  • 中盤からの意表を突いた展開、そして終盤に掛けての流れなどは邦画としては十分納得の行く、満足するお話の進め方・畳み方だったと個人的には思います。パンフレットを読む限りだと相当回数、脚本を練り直したというからこれは制作陣素晴らしい!という他無いでしょう。
  • 監督の入江悠氏は「SRサイタマノラッパー」で注目していた監督でしたが、いや凄い楽しませて頂きました!先日放送されていたドラマ版「サイタマノラッパー」ではカメラの"ワンカット長回し"を多用しておりそれが独特の風味を醸し出していました。今回の"TV番組生出演"シーンでもそんな雰囲気のシーンがありましたが、あのシーンは監督からというよりも出演陣からの提案だったのですね。(パンフレットに記載があった)

という感じで、こちらはかなり「当たり」の部類に入る作品だったと思います。ネタバレしてしまうとその楽しさも半減してしまうので、事前知識を入れずに、素のままで一度鑑賞してみる事をオススメします!