日々の出来事や調べ物に関するネタを備忘録(Memorandum)として残していくBlogです。

映画『バーフバリ 王の凱旋』を観てきた

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SNSでの評判が何やら穏やかじゃねーぞ...という感じで、これは思わず『観ずにはいられなさそうだぞ...』という事でチェック。

で調べてみると、現在公開中のものは"後編"的扱いの内容らしく、少し前に"前編"的な作品が公開されていた事を把握。それがこちらの『伝説誕生』です。

せっかくならばちゃんと予習して行きたいよね...という事でAmazonビデオで観賞しました。

前半こそは割と牧歌的な展開でしたが、青年へと成長したシヴドゥが滝を登っていく辺りからインド映画のテンションでグイグイと引き込まれる展開に。細かいところは『HIGH&LOW THE MOVIE』シリーズ同様幾つものツッコミどころが出てくるのですが、その辺『細けぇこたぁ良いんだよ!』的な感じでド迫力の映像(CGバリバリ使いまくり)と音楽のパワーで持っていきます。シヴドゥがあの"バーフバリ"の生き写しであること、そして彼の国の民衆がその顔をひと目みて『...バーフバリ!』となってからはもう『バーフバリ!バーフバリ!』と連呼が止まりません。(この辺り、何でこんなにも民衆の支持が厚く、カリスマ的な人気があるのかは"王の凱旋"で語られる事になるのですがその辺もまぁ気にしなくてもOK)。

テイスト的には昨今の『ぶっ飛んでる映画』の美味しいところを詰め合わせたような豪華さ、あ、あと一部『けものフレンズ』的な描写があったかも?w (雪崩回避のシーン。) スケールのデカさは半端じゃなく、ともすれば破綻しそうな内容を豪勢な予算を使って纏めきった...ッ!というような感じでしょうか。

そして『クーッ、何でそこで終わるんだよぉぉ〜!』的なエンディング。すんげー気になる終わり方でしたので鑑賞後即、次作となる『王の凱旋』を観たくなりました。

ちなみにエンドロールは先日観た『カンフー・ヨガ』同様、音楽が途中で終わってしまっており最後の約2分程は無音状態でした。インド映画ってこういう傾向なのでしょうか...?w

そしてこの日、早速『王の凱旋』の観賞予約をDone.観賞場所はチネチッタ@川崎。調べる限りだと神奈川県では都合3館のみの上映、東京や関東についても非常に上映館数が少ない状況。チネチッタでは通常上映の他に『LIVEサウンド上映』が行われていたので迷わずLIVEな方をチョイス。そういえば同じ上映回でインド人な方も観賞に来ていたのを目にしました。やはり本国の方はより一層この作品を気にされていたのでしょうか。ちょっぴり嬉しくなりました。

で、感想。

  • 観賞直後の思いとしては『( ゚∀゚)o彡゜バーフバリ!! ( ゚∀゚)o彡゜バーフバリ!!』これに尽きます。
  • 『王の凱旋』上映前には、下記の『前回のあらすじ』ムービーが流れます。なので『伝説誕生』を観ていなくてもその流れは把握出来るので大丈夫。でも個人的には『伝説誕生』を通して観ておくのがオススメです。『王の凱旋』で得られるカタルシスがより一層高まります。
  • あらすじムービーを見ると分かる、というか『伝説誕生』を観ることで、"伝説誕生"でシヴドゥをひと目見た周囲の人々が『...バーフバリ!!』と突如叫び出す理由が分かります。シブドゥはあの伝説のバーフバリ(アマレンドラ・バーフバリ/第2世代)のまさに『生き写し』だったのです!っていうか1人2役で第3世代(アマレンドラの息子:マヘンドラ・バーフバリ)も同じ人が演じてるんだけどね。
  • スケールのデカさは『1』である『伝説誕生』でもすごかったんだけど、『2』となる『王の凱旋』では輪を掛けてもっと凄い事に。ってか冒頭の『2』のデカさよ!w
  • 巨象 vs シヴァガミ様...?かと思いきや颯爽と登場するバーフバリ。そして象を瞬殺(殺しては無いけど)。もうこの時点でバーフバリ様ヤバい。
  • カッタッパとの諸国漫遊二人旅→デーヴァセーナとの出会い、のあたりは、『1』ではあまり見られなかったギャグ路線シーンが続く。これはこれでちょっとウケた。デーヴァセーナ初登場シーンは『美しさで人が吹っ飛ぶ』的演出も。『HIGH & LOW THE MOVIE 2』でマイティウォーリアーズが音楽の力で(何もしてないのに)敵を吹っ飛ばした時以来でしょうか。
  • 盗賊達がデーヴァセーナのクンタラ王国を攻め入る際の描写も圧巻。良くそんな作戦思い付くよな、という感じでもあるし、それを実行に移すバーフバリの力強さよ。水を堰き止めていた装置、意外と脆くねぇか?とも思ったけどそんなのはツッコむだけ野暮ってもんよ。
  • デーヴァセーナ、複数の矢を同時に射る→出来ない→攻め入られるピンチ!→バーフバリ登場(デーン)、コツを教えて出来るようになる、の流れもヨイ。デーヴァセーナに向けて放った矢がイヤリングをかすめて敵を射るところなんかもgood。
    • でもさ、あれどう考えても矢が途中で足りなくなってるよね?ね?w
  • バーフバリがデーヴァセーナに『肩を貸して』船を渡らせるシーン。バーフバリのデーヴァセーナに対する愛と敬意の程が伺えるニクいシーン。
  • しかしまぁ面食らったのが帆船が飛ぶシーン。『ちょwww』と思わずツッコミ。幻想的ではあったしまぁ何事も無かったようにマヒシュマティ王国に着く頃には普通に水面を有働していたのであくまでも『イメージ』だったのだとは思うが、この突拍子の無さとテンションの高さはインド映画の醍醐味なんだろうなぁ。
  • 戴冠式の一連のシーンの荘厳さ、豪華さもヤバかった。というかこの映画、スケールの大きさが作品を/時間を追う毎に半端無さを増して凄いことになってますね...
  • バラーラデーヴァ戴冠時の歓声のショボさに対してバーフバリの司令官襲名時の民衆の歓喜の声、地鳴りの如き興奮の描写。『バーフバリ万歳!!』の連呼に、思わず叫んでしまいそうになりました(応援可能上映だったら盛り上がるんだろうなぁ〜この辺りw)。
  • 追放されて民衆と一緒に働いていたり、民衆から慕われているシーン。こういう目線で尊敬を得ているバーフバリを観ると本当に『あぁバーフバリ...!』という気にさせられます。
  • そういえばこのシリーズ、遠慮無い感じで人体を切るシーンが出て来るけど、R指定とかあるのかしら?
  • 50年前の状況から『伝説誕生』のラストで明かされる事件に繋がる顛末(壮大なる回想シーン)を描き切り、舞台は第3世代バーフバリの時代に戻ります。この壮大なる回想シーンを経て『伝説誕生』で救い出されるデーヴァセーナの積年の思い(恨み)を彼女の立場で振り返ると『うぉぉ....!』となるわけですよ。熱い。熱すぎる。
  • バーフバリ率いる民衆達がマヒシュマティ王国に攻め入る際に望遠鏡で状況を確認する訳ですが、エラい精度の良い望遠鏡ですな...w
  • 『1:伝説誕生』でも登場して度肝を抜いていた『前方に鋭利な刃物を回転させる装置を付けていた車』、マッドマックス怒りのデス・ロードに於ける『ドゥーフ・ワゴン』、HIGH&LOW THE MOVIEに於ける達磨一家の『ボンネット前乗り&片輪走行』に匹敵するぶっ飛び具合だったように思います。登場時思わず爆笑しちゃったもんw

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  • このように並べて見ても全く遜色無い"馬鹿さ加減"(褒めてる)。しかもこの車が登場するシーンは回転刃車でバッタバッタ敵を斬殺してるもんだからエグさも結構な感じ。『伝説誕生』『王の凱旋』双方で登場します。
  • でも、そんな凶悪な戦力を前にしても負けないのがバーフバリ。さすがバーフバリ。
  • "ヤシの木"を使った王国への攻め込み方法に関してはもう笑うしかないwww
  • フィナーレに至る対決シーン、最後の武器として"鎖"を使うのは非常に気持ちが篭っていて良い。というか積年の恨みを『復讐』という形でこうも正面切って描き切った話の流れが凄い。日本だったら絶対何か言われそう。
  • エンディング。2作品計5時間に及ぶカタルシスがいよいよ結実。纏めきった脚本に拍手。
  • で、長大エンドロール&無音パートが今作でも堪能出来るのかな...と思いきやまさかのエンドロールカットwww まぁ見ても何書いてるか分かんないし、無音パートはアレはアレで苦痛だから良いんだけどね...でもちょっと寂しかったw (※本編自体結構な尺の長さでしたし、賢明な判断だったとは思います)

という訳で圧倒されっぱなしの2作品計5時間。『映画館で観て良かった〜!』と心の底から思える超弩級の映画でした。パンフレットで映画評論家の江戸木純氏が以下の様なフレーズでこの映画を評していますが、この形で個人的に作品を形容するならば、『マッドマックス 怒りのデスロード』『ララランド』『HIGH&LOW THE MOVIEシリーズ』『マトリックス』『300』『暴れん坊将軍』辺りを混ぜこぜにして割らずにそのままのボリュームや豪華さでインド風味をブレンドした感じ...と言えば良いでしょうか。(『王の凱旋』を観る前に、個人的に好きな映画を"割らずに混ぜた"ような感じだ、と形容していましたがこの辺りのニュアンスを同じように形容している人が居た事に嬉しさを感じました)
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当作品は突き抜け度合い的に『億点レベル』を上げても良いかもしれない、と思える出来でした。興味のある方は是非劇場でご覧ください。オススメです!